【一汁一ぱんのすすめ】とうもろこしとバターの味噌汁

【一汁一ぱんのすすめ】とうもろこしとバターの味噌汁

一汁一ぱん、味噌汁のすすめ

味噌汁は日本人の心といえる食べもの。朝の一杯の味噌汁は活力を与えてくれますね。このシリーズでは、パン派の方にもおすすめのアレンジ味噌汁をご紹介します。

日本各地にはさまざまなご当地味噌汁があります。土地の野菜や魚をどーんと入れた、他の地域からは想像もできないような汁です。今回ご紹介する「とうもろこしの味噌汁」は山形県庄内地方の郷土料理。輪切りにしたとうもろこしを水から茹でて、茹で上がったところに味噌をといてできあがりです。とうもろこしの芯から甘い出汁が出るのでだしがなくても大丈夫です。

とうもろこしの香りと味噌が調和した和風コーンスープといった味わい。不思議なことに、どこかカニやエビなど甲殻類の汁のような風味があります。作り方も実にかんたんなので、旬のとうもろこしが手に入ったらぜひご家庭でも味わってみてください。

同じ山形県庄内地方には、さやごとのだだちゃ豆を入れた「だだちゃ豆の味噌汁」もあります。沖縄県の「みそじる」はゴーヤーチャンプルーが入っていたり、もやしやかまぼこ、ポークランチョンミートまで入っていることがあります。チャンプルー文化の沖縄らしい味噌汁には驚きますが、そんな風に頭を柔らかくすると、味噌汁はどんな具でも楽しめるものなのだと気付きますね。

好みの具をたくさん入れた味噌汁とシンプルなおいしいパンで「一汁一ぱん」、健康な朝食の習慣を作ってみてはいかがでしょうか。

アレンジ味噌汁におすすめの「バター」

菓子や料理にえもいわれぬ香りと味わいを添えてくれる最強の食材バター。味噌汁の仕上げに少し加えるだけで実に豊かな味わいになります。バターは牛乳から分離したクリームの脂肪をかき混ぜて、塩を加えて練り固めたものです。

牛乳からクリームを取り出すと脱脂乳が残り、水分を除くと「脱脂粉乳」になります。「バター」と「脱脂粉乳」は裏表の関係にわるわけですね。最近は脱脂粉乳の需要が減って余ってしまうのでバターだけを増産することができず、市場でバター不足になるという傾向も出てきています。

実は手作りバターは生クリームがあれば簡単にできるのです。生クリームを瓶に入れて気長に振って撹拌すると脂肪がくっついて固まりになっていきます。最後に水分を除いて、固まりになったバターに塩を少々加えればできあがりです。新鮮な味わいとともに「バターってこんな風にできているんだ!」という発見があります。ぜひ試してみてください。
※手作りバター用の生クリームは脂肪分35%以上のものを使用します

おすすめのぱん「パン・ド・ミ」

独特の食感と甘み 「みみまで美味しい」と評判です。オーブンの中に蒸気をたっぷりと入れて焼いているので、表面はパリッとこんがり焼き上がり、中はしっとり柔らか。パン生地の美味しさもさることながら、食感の妙味を楽しむことができます。シンプルな味わいが和惣菜や味噌汁にもぴったりです。

本格的な自然派パンならコレ!
「白神こだま酵母」の選べるパンセット/サラオンラインショップ
『白神こだま酵母 ありがとう20周年キャンペーン』
http://www.sala1.jp/arigato20

レシピ「とうもろこしとバターの味噌汁」

これからが旬のとうもろこし。初めにご紹介したように、輪切りにして丸ごと煮るレシピですが、小さなお子さんには実をはずして芯と一緒に煮ても食べやすくておいしいです。仕上げには熱いうちにバターをひとかけ落として溶けかかったところをいただきましょう。

<材料>2人分
だし汁 360cc
味噌 大さじ2弱
とうもろこし 1本
バター 少々
<作り方>
①とうもろこしは5cmくらいの輪切りに切る。
②沸騰しただし汁にとうもろこしを入れて、実が柔らかくなったら火を止め、味噌を溶き加える。
③器に盛って、バターひとかけを落とす。
※白髪ねぎ、大葉などをあしらってもおいしい。

手作りパン派におすすめ!
「芒種」の山椒ちりめんぱん【シリーズ:二十四節気を楽しむぱん】
http://www.japan-bread.jp/bread_recipe/temarumepan/24japanese-season-sansyo-chimen-bread.html

「夏至」のアスパラごまぱん【シリーズ:二十四節気を楽しむぱん】
http://www.japan-bread.jp/bread_recipe/temarumepan/24japanese-season-sesame-and-asparagus-bread.html