デニッシュやクリンゲル、トレコンブロートなど♪デンマークパン特集

デニッシュやクリンゲル、トレコンブロートなど♪デンマークパン特集

デザインや建築など、多彩な文化やライフスタイルで知られている北欧の国デンマークは、デニッシュ発祥の国。
デニッシュだけでなく、他にもさまざまな種類のパンがデンマークで誕生していることをご存知でしょうか。
今回は、デンマーク発祥のさまざまなパンをご紹介します。

パンのスイーツ!デニッシュペストリー

denmark-bread-feature-2デンマークの人々は、家族のお祝い事や職場のコーヒーブレイクの際に、お菓子やケーキと同じようにデニッシュペストリーを食べています。
デニッシュペストリーは「デンマークのパン」という意味ですが、実はデンマークでデニッシュペストリーとは呼ばれていません。デンマークでデニッシュペストリーはウィーン発祥と伝わっていたことから、「ヴィナーボズ(ウィーンのパン)という名前で呼ばれています。ちょっとややこしいですよね。
デニッシュペストリーは、薄く延ばしたパン生地にバターを塗り込み、何重にも折り込まれた生地を丸や花などさまざまな形に成形し、トッピングにフルーツやチョコレート、ジャムやクリームを使用して作るパン。作り方によってバリエーションが豊富になる点が魅力です。

日本のデニッシュも本場デンマークのデニッシュのようにバリエーション豊か。ただし、日本のデニッシュは惣菜系のデニッシュも多い点が特徴的です。

デンマークには、ドイツのプレッツェルに似た形の「クリンゲル(クリングル)」や、誕生日を迎える子どもが自分をモチーフにして作る「カイヤマン」などのパンもあります。

日本でいう食パン、フランスクブロード

フランスクブロードはデンマーク発祥のパンですが「フランスのパン」という意味があり、デンマークでは日本の食パンのように親しまれています。

中はしっとりとしていて外側はカリッと香ばしく、上面にはケシの実がたっぷりかけられていることが特徴です。

トーストのように焼いて食べるよりは、薄くスライスし、そのままの食感を味わって食べることが一般的。デンマークでは朝食に食べることが多いですが、オープンサンドにしてランチや夕食に食べることもあります。

三種類の穀物入り、トレコンブロート

denmark-bread-feature-3トレコンブロードは「3種類の穀物パン」という意味。名前に入っている3種類の穀物とは、「小麦粉」、「小麦全粒粉」、「ライ麦粉」を指し、トレコンブロードは小麦粉を中心に3種類の穀物を混ぜて作られています。パンの表面や中にゴマが豊富に使われていることも特徴の1つです。

そのままでもゴマの風味を楽しめますが、薄くスライスしてサーモンや肉類、白身魚などのメインディッシュと一緒に食べたり、バターをたっぷり塗ってハムやチーズなどをサンドイッチとして食べたりするのもおすすめ。

本場デンマークのトレコンブロードには白ゴマが使用されることがほとんどですが、日本で作られているものには黒ゴマを豊富に使用しているものもあります。

あっさり食べやすい味、ギフラ

ギフラはデンマークの朝食によく出されるロールパン。日本で販売されているバターロールに見た目がよく似ていますが、生地にバターが含まれておらず、味はバターロールよりもあっさりしていて非常に食べやすいパンです。

ギフラの表面はパリっとした硬さがあり、内面はしっとりしていているため、食べた際に食感の違いに驚くでしょう。

基本的にバターロールのようにそのまま食べることが多いのですが、パンの側面から上下に分かれるようにパンを切り、パンの切断面にバターを塗ってチーズやベーコンなどの具を挟んで食べる方法もあります。

おわりに

今回は、デンマーク発祥のさまざまなパンをご紹介しました。

スイーツ系のパンからサンドイッチに使える甘さ控えめのパンまで、デンマークには実に豊富な種類のパンがあることがわかります。

日本ではデンマークのパンを扱うパンのチェーン店がありますが、そのようなパン屋さんの他ではデニッシュ以外のデンマーク発祥のパンを見かける機会は意外と少ないものです。パン屋さんでデンマークの珍しいパンを見かけることができたら、ぜひ味を試してみてくださいね。