パンの離乳食「パン粥」はいつからOK?新米ママのための離乳食講座

パンの離乳食「パン粥」はいつからOK?新米ママのための離乳食講座

赤ちゃんは成長とともに徐々に消化能力が上がり、必要とする栄養素やエネルギーが増えていきます。そのため、やがてミルクや母乳だけでは栄養素やエネルギーが不十分になってきます。そのようなタイミングで、不足する栄養素やエネルギーを補う食事が離乳食です。

しかし、どのような離乳食をどのように与えれば良いのか分からない新米ママもいるかもしれません。大事な赤ちゃんに安心して離乳食をあげられるよう、今回は離乳食について、そしてパンを使った離乳食、パン粥についてご紹介します。

そもそも離乳食って?

「離乳食」とは、赤ちゃんが母乳やミルク以外の食品から栄養を取り入れながら、「飲む」食事スタイルから「食べる」食事スタイルに移行する間の食事です。
成長に必要な栄養を取るためだけでなく、かむ・飲み込むという「食べること」を身に付けるためにも離乳食は大切です。赤ちゃんは、離乳食を食べる「離乳期」に食事の楽しさを覚えていきます。

離乳食を与える期間

baby-food-course-2厚生労働省発表の資料によると、離乳の開始時期は生後5、6カ月頃が適当だといわれています。生後5カ月にもなると、お父さんやお母さんが食事をしている様子を見て食事に手を伸ばしたり、口をもぐもぐ動かしたりします。これは赤ちゃんが食事に興味を持ち始めている証拠です。

最初は赤ちゃんの様子を見ながら1日1回離乳食を与えてください。母乳と離乳食を組み合わせ、初めての食材は小さじ1杯から与えていきます。
離乳食を始めて約1カ月経ったら1日2食に増やします。離乳食の後には母乳や粉ミルクを飲ませてあげてください。また、食後の母乳、粉ミルクとは別に、赤ちゃんが欲しがった場合は母乳を飲ませます。粉ミルクを飲ませる場合は1日3~4回程度と回数を決めましょう。
生後7~8カ月頃になると舌でつぶせるくらいの固さのものは食べられるようになります。そのため、パン粥を与える場合は生後7~8カ月頃がおすすめです。生後9カ月頃には歯茎で食べ物をつぶせるようになるため、かなりの種類の食品を食べることができるようになるでしょう。
生後10カ月~1歳半頃には、離乳食を1日3回にして食事のリズムを習慣付けてください。赤ちゃんの主な栄養源は母乳から離乳食へ移っていきます。大人と同じ食事に近づき、卒乳する赤ちゃんも多い時期です。
授乳回数が減るにつれ、栄養の偏りが気になる方もいるかもしれません。その場合はフォローアップミルクなども上手に活用すると良いでしょう。

赤ちゃんは歯茎でつぶせる(かめる)固さのものを食べることができます。赤ちゃんは自分の手でつかんで食べようとするため、赤ちゃんが積極的に手に持って食べられるよう工夫してみましょう。1歳半頃には前歯が生え、離乳が完了します。

ご紹介した離乳食の時期には、もちろん個人差があります。あくまで目安のため、赤ちゃんの体調を見ながら食事の楽しさを教えてあげることが重要です。

パン粥ってどんな離乳食?

離乳食の定番としても知られているパン粥。一般的には、耳を落とした食パンと一緒に粉ミルクや牛乳を鍋に入れ、とろとろになるまで煮込んで作ります。
「家事や育児で忙しいからできるだけ手早く作りたい」という方には、耐熱容器を使った調理方法がおすすめです。
耐熱容器を使用する場合は、まず耳を落として角切りにした食パンを耐熱容器に入れ、ミルクなどをかけます。そして耐熱容器にふわりとラップをかけて電子レンジへ。500Wで1~2分ほど加熱しましょう。加熱した後は、よくかき混ぜて冷ませば完成です。

パン粥は栄養価が高いとされている他、お米を使ったお粥より粘り気が少ないため、赤ちゃんでも飲み込みやすいというメリットがあります。また、味がシンプルなため、他の食材を少し足してアレンジを加えることもできます。

パン粥のアレンジ方法

baby-food-course-3先ほどご紹介した通り、基本的にパン粥はパンとミルクで煮込むシンプルなもののため、アレンジしやすい点が魅力です。ご家庭によってさまざまなアレンジを加えているのではないでしょうか。
例えば、パンを粉ミルクや牛乳ではなく野菜スープやコンソメスープ、コーンクリームスープ、だし汁で煮るというアレンジの仕方があります。
他にも、粉ミルクや牛乳と煮込む際にキャベツやレタス、白菜、玉ネギ、ニンジンなどを一緒に入れて柔らかくなるまで煮るといったアレンジ方法もあります。
ちょい足しをする場合は、野菜ペーストやきなこ、ジャム、ココアを足してよくかき混ぜてあげましょう。

おわりに

今回は新米ママのための離乳食講座をお届けしました。
周りの赤ちゃんの離乳食が進んでいるのに、自分の赤ちゃんがなかなか離乳食を食べてくれないと心配するお母さんもいるでしょう。しかし、赤ちゃんの成長には個人差があります。焦らずに、赤ちゃんに食べることの喜びや楽しさを教えてあげてくださいね。