【ぱんと郷土料理と】ばっけ味噌(宮城)
ぱんと郷土料理と
「どこの生まれですか」そんな問いのむこうに思い浮かぶもの、それは日本各地の食卓。情報網や物流が発達して、各地の食べものを知り、取り寄せることがかんたんにできるようになった今でも、まだまだ知られていない郷土料理があります。その土地ならではの食材を、そこに伝わる知恵と工夫で調理した、懐かしい香りのする料理の数々。ここでは、そんな郷土料理をパンと一緒に味わう旅をしてみましょう。意外な組み合わせとおいしさに出会えるかもしれません。
今回ご紹介するのは「ばっけ味噌」。「ばっけ」とはふきのとうを指す宮城の方言です。地面につぼみが出て花が咲くことから「お化け」が「ばっけ」になったという説があります。野山のそこかしこで見かけ、よく好んで食される山菜です。春は冬の間に体にたまった毒素を排出する季節で、古来から苦みのある山菜が毒出しに効果があるとされてきました。山菜に含まれる苦味成分はアルカノイドとケンフェールで、肝機能を強化し、新陳代謝を促進したり、活性酸素などの発ガン物質を抑制する効果があるといわれています。
一方で山菜はアクも強いため、江戸時代には、「味噌を用いず木葉、草根を食えばその毒にあたる」という教えが広がり、木の葉や草の根を食べるときには味噌が用いられるようになりました。春に一年分をまとめて作り、温かごはんの他におむすびや冷ややっこなどざまざまな形で食されています。
クリームチーズとあえたり、シュレッドチーズをのせて焼いたり
おすすめのぱん「はちみつパン」
サラのはちみつパンは砂糖を使わず、はちみつだけで仕上げた華やかな香りのほんのり甘い人気の定番パンです。はちみつは国産の百花蜜(ひゃっかみつ)を使用しており、数多くの花の蜜が集まった華やかな香りとコクのある風味が特徴です。低温で焼き上げているので、生地もしっとりやわらかく、モチモチの食感。やさしい甘さのはちみつパンはお食事にもおやつにもアレンジ万能の人気パンです。
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レシピ「ばっけ味噌」
ふきのとうの苦みが苦手な場合は、香りも飛びますが、さっとゆでてから作りはじめても。
<材料>3~4人分
ふきのとう 8~10個
サラダ油またはゴマ油 大さじ1~
★味噌 大さじ4
★みりん 大さじ2
★砂糖 小さじ1
<作り方>
①★の材料をよく混ぜておく。ふきのとうは細かく刻む。
②時間をおかずにフライパンにサラダ油を温め、ふきのとうを入れて炒める。
③全体に油がまわったら★を加えて炒め、全体がなじんだらできあがり。
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