【イベントレポート】江古田をはさもう!冬のパンまつり2016
2016年2月28日(日)、記念すべき第1回目の江古田冬のパンまつりに行ってきました。練馬区にある西武池袋線の江古田駅で行われたパンのイベントです。
パンまつりと言えば、イベント会場にたくさんのパン屋さんが集まるスタイルが基本ですが、江古田のパンまつりは町を練り歩くスタイル。
とにかく江古田!プロジェクト(練馬まちづくりセンター主催)の呼びかけで、「江古田らしさ」をアピールするべく、地元のみんながセレクトした8つのパン屋さんと8つのグルメなお店がコラボしている企画です。
気になるパン屋さんでパンを選んで、パンとの組み合わせを考えながらグルメ店で料理をいただく。このパンまつりでしか味わえないオリジナルの江古田パンが完成します。(チケットがあると、パンと料理の1品ずつを引き換えることができます)
完成した江古田パンは、グルメ店でそのまま食べるもよし!江古田の町を楽しみながら食べ歩くのもよし!
お腹がいっぱいになったら、かわいいパングッズを作りにワークショップへ!
パン党には、なんとも嬉しい!魅力満載のパンまつりなのです。
「のだめカンタービレ」など、さまざまなマンガのモデルにもなっている、この江古田は文化と芸術を身近に感じる町。そしてどこか昭和ノスタルジーを感じさせます。また近隣に3つの大学があることから、お年寄りから若者まで老若男女問わず共存できる憩いの町でもあるようです。(大学は武蔵大学・武蔵野音楽大学・日本大学藝術学部)
昔ながらの古びれた商店街、その中にも若者たちの新たな息吹を感じることができる。どこか懐かしくもどこか新しい、個性あふれる若者達の鼓動が聞こえてくる町…という印象を持ちました。
その中でもパン屋さんでは、モロッコパンを売っていたり、創業100年の歴史あるお店があったり、メディア雑誌などで行列のできる有名なお店、地元の人でもなかなか買い求めることができない即完売のお店、おじいちゃんもおばあちゃんも毎日通うお店など、地元の人々に愛される個性豊かなパン屋さんが立ち並んでいます。
当日は11時受付開始ということで、少し早めに会場入りしたのですが、初日も2日目も7~8時には行列ができチケットが完売してしまうほどの人気ぶり!
残念ながらチケットは入手できなかったのですが、江古田の町を散策しながらパン屋さんをまわってみることにしました。
なんと今年で創業100年を迎えるマザーグースさん。
戦時中には、配給されたトウモロコシの粉をこのお店に持って行くと、翌日にはパンにしてくれた…と資料には残っているそうです。
練馬区の小・中学校の給食パンを作っていたので、練馬っ子はこのパンの味で育ったということになります。まさに、江古田の町と共に歩んできたパン屋さんですね。
次に向かったのは、Be pan(ベパン)さんです。
年配の方にも食べられるパンを作っている…阿部さん夫婦が作るパンはしっとりもちもちの柔らかいパンが人気!
残念ながらイベント参加が2/27(土)のみということでパンを買うことは叶いませんでした。もしかして、阿部さんが作るパンだから、「ベパン」なのでしょうか。
次は、雑穀パンの店「ひね」さん
う~ん、残念!
お店に着いた11時40分ごろには既に完売していました。
地元の方に聞いたところ、このお店はいつも開店前に人が並んでいて、開店してまもなくでパンが売り切れてしまうので、地元の人でもなかなか買うことができないんだそうです。
1人でパンを作って1人で販売をするオーナーの新井さんは、作り手を増やしたり、お店を大きくしたりせずに、「地元に愛されるパン屋であり続けたい」と語る。
ひねさんのお店の先にある、Boulangerie Django(ブーランジェリージャンゴ)さん
江古田の町のアットホームなイメージからすると、お洒落で洗礼された印象を与えるパン屋さんです。ひとつひとつ丁寧に作られたパンが、ショーケースの中にきれいに並べられていて、とても嬉しい気持ちになりました。
丁寧に作って丁寧に並べる…いっけんあたり前のようで、それがなかなか出来ていなパン屋さんが多いなか、このお店は作り手のパンに対する真摯な愛情を感じました。
大切に扱われ並んでいるパンを見るだけで「おいしい!」と分かってしまうパン屋さんは、この時代なかなかの希少な存在です。
あいにく人気No.1のクロワッサンが売り切れていたので、パンまつりのガイドブックに載っていたフロマージュクッペを買い求め、その場でいただきました。
「あ~、やっぱり、おいしいっ!」納得のおいしさです。
そして、このあとは、パーラー江古田さんへ向かいます。
…と、その途中に、気になっていたワークショップを発見!
デザイン工房虎の子屋さんで開催している「パン柄ステンシルでオリジナルコースターづくり」です。
店先に吊るしてあったパン柄のステンシル。ひと目でワークショップのお店だ!と分かりました。
これは店長さんがおいしいパンが焼けるようにと、「何度も練習した証しです…」と書き添えてありました 笑
さっそく、パン柄のオリジナルコースターを作りに店内へ。
いちばん難易度の高いメロンパンにチャレンジしてみました。
お手本を見ながら、絵の具・筆・3枚のシートを使って色を重ねていくとメロンパンが完成します。
「はいっ!おいしく焼きあがりました~♪」と店長さんに言っていただき恐縮しながら席を立つと、後方には3組のお客様が順番を待ってました。こんなにかわいらしいパン柄コースターですから、人気なのもうなずけます!
そして、最後に向かったのが、パーラー江古田さんです。
店内からお店の外までいっぱいのお客様が並んでいました。
店内で食事をする人は順番に並んで、パンを持ち帰る人はさほど並ばずに店内に入ることができました。
スムーズに売り場まで辿り着いたものの、棚はほとんど売り切れ状態に。。。
レーズン酵母のフランスパン、湘南小麦のカンパーニュ、はっさくのブリオッシュ、りんごのタルト、そしてオリーブが入ったリングパンを購入しました。
どれも小麦の味がしっかりとする個性豊かなパンばかりでした。
お店の庭には、薪が高く積まれていたので、あれでパンを焼いてるのかな?と思い、店員さんに聞いてみたところ、「店内の薪ストーブ用に使ってるんですよ~」とのこと。
入り口から奥をのぞいてみると、落ち着いたウッド調の店内に薪ストーブが佇んでいました。こんなおしゃれな空間でおいしいパンと食事が堪能できるなんて、なんと素敵なんでしょう。
次回はもう少し時間に余裕をもって、ゆっくりと落ち着いておいしいパンと食事を楽しみに来たいと思います。
今回は時間の都合でここまでしかまわれませんでした!
他にも気になるお店がいっぱいの魅力ある町「江古田!」
パン屋さんめぐりのお楽しみはまたの機会にとっておきたいと思います。
南口広場のイベントステージでは、練馬区内の情景をテーマにした“ねりうた”を歌うシンガーソングライター谷修さんによるミニライブや、演劇活性化団体uniによる江古田の物語づくりのワークショップイベントが行われていました。
江古田をはさもう!冬のパンまつり2016 イベント情報
* 主催:とにかく江古田!プロジェクト
* 期間: 2016年2月27日(土)・28日(日)
* 受付時間:11時から
* 受付会場:西武池袋線・江古田駅南口駅前広場
* 料金: スタンプカード1枚500円
* HP: http://tonikakuekoda.jimdo.com/
* 連絡先:事務局(練馬まちづくりセンター) 03-3993-5451
* メール:machi@nerimachi.jp
< 参加ベーカリー >
・パーラー江古田
・マザーグース
・雑穀パンの店ひね
・Vieill Bakerycafe&Gallery(ヴィエイユ)
・Boulangerie Django(ジャンゴ)
・Be pan(ベパン)
・bakery cafe loqu@ce(ロクアーチェ)
・WILD NATURE(ワイルドネイチャー)
< 参加グルメ店 >
・ベストミートハヤシ ※2/27のみ
・COBRA(コブラ)・ボイス・オブ・エコダ
・ハローオールドタイマー
・SHAMAIM(シャマイム)
・ECODA HEM(エコダヘム)
・ロマンス食堂
・鳥笑
・WILD NATURE(ワイルドネイチャー)
< ワークショップ会場 >
・栄町会館
石田薫&くらしこよみ「ミニチュアパンdeこものづくり」
みとみちこ「じぶんだけのパン専用バッグを作ろう!」
・虎の子屋
「ステンシルを使ったコースターづくり」
「江古田をはさもう!冬のパンまつり」イベント詳細はこちら
とにかく江古田!PROJECT HP内にて
(練馬まちづくりセンター・西武鉄道練馬駅管区主催)