【一汁一ぱんのすすめ】納豆かき玉味噌汁
一汁一ぱん、味噌汁のすすめ
味噌汁は日本人の心といえる食べもの。朝の一杯の味噌汁は活力を与えてくれますね。このシリーズでは、パン派の方にもおすすめのアレンジ味噌汁をご紹介します。
今回は日本人のソウルフードの一つ「納豆」。毎日欠かさず食べているという方も少なくないでしょう。納豆はその粘りが楽しみですが、加熱すると粘りと香りが減ってあっさりします。味噌汁に加えるとぐっと旨みが増しておいしいのです。納豆と相性のよい卵を加えて栄養満点の味噌汁をどうぞ。
アレンジ味噌汁におすすめの「納豆」
納豆は、ご存じの通り煮た大豆を納豆菌で発酵させた食品です。煮た大豆を藁に包んで置いておいたら自然発酵をして、食べてみたらおいしかった、というエピソードが発祥として伝えられています。
納豆を作り出す納豆菌は、納豆100gあたりに1000億個も存在します。キムチに含まれる乳酸菌は100gあたり800億個であるのに比べると、納豆菌の密度の濃さが分かります。発酵食品の菌は、熱や胃酸に弱いものが多いのですが、納豆菌は100℃でも生き残るほど熱に強く、胃酸にも強いため、生きたまま腸まで届くのが大きな特徴です。
納豆の効能としては、血栓を溶かす「ナットウキナーゼ」が心筋梗塞などに効果があり、夜に食べると効果が朝まで持続すると言われています。食物繊維とビタミンB2は、血糖値の上昇を抑える効果があります。また「ポリアミン」という成分は、肌のハリをよくし、動脈硬化を防ぐなど、アンチエイジングに効果があります。ビタミンK2は、骨粗しょう症を予防します。ネバネバに含まれる「レバン」という成分には、アレルギー抑制作用があるため、花粉症や気管支喘息、じんましんなどのアレルギーに効果的です。発酵食品の中でも特に優れた健康効果があると言われている食べものなのです。
ちなみに、混ぜる回数によって栄養価に変化はないのですが、うまみ成分のグルタミン酸と甘み成分が増加するため、混ぜるほどうまみは増すと言われています。味噌汁に加える前にはよくかき混ぜてくださいね。
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レシピ「納豆かき玉味噌汁」
納豆はひきわり、小粒、大粒お好みで。
<材料>2人分
納豆 40g
卵 1個
水 360cc
味噌 大さじ2
小ネギ 少々
<作り方>
①水1カップに昆布を浸してだしをとっておく。
②だし汁を沸かしたところに味噌を溶き、溶き卵を回しながら注ぎ入れてすばやくかき混ぜる。
③よくかき混ぜた納豆を加えて、沸騰しない程度まで温めてできあがり。器に盛って小ねぎの小口切りをあしらう。
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