【ぱんと郷土料理と】ぬた芋(宮崎)

【ぱんと郷土料理と】ぬた芋(宮崎)

ぱんと郷土料理と

「どこの生まれですか」そんな問いのむこうに思い浮かぶもの、それは日本各地の食卓。情報網や物流が発達して、各地の食べものを知り、取り寄せることがかんたんにできるようになった今でも、まだまだ知られていない郷土料理があります。その土地ならではの食材を、そこに伝わる知恵と工夫で調理した、懐かしい香りのする料理の数々。ここでは、そんな郷土料理をパンと一緒に味わう旅をしてみましょう。意外な組み合わせとおいしさに出会えるかもしれません。

今回ご紹介するのは「ぬた芋」。宮崎県で昔からよく食べられている里芋を使った郷土料理が「ぬた芋」。里芋を皮ごとやわらかくなるまでゆでて、皮を剥き、すりゴマ、味噌、砂糖、ミリンなどを合わせた調味料で和えた家庭料理で、規格外の小さい芋が使われることが多かったようです。各家庭で伝えられてきた料理ですが、飲食店でもお通しなどで提供されることもあるようです。いわゆる酢味噌和えとしてよく知られる「ぬた」は、ぬるぬるした「沼田」が語源なので、「ぬた芋」も似たような由来ではないかと考えられています。

里芋は秋冬に食べる野菜と思われていますが、意外にも原産地はアジアの熱帯地域で、縄文時代には日本に伝わり食べられていたと考えられています。カルシウム、ビタミンB1やB2を含むほか、特にカリウムを多く含んでおり、イモ類の中では低カロリーです。和風のイメージにとらわれず、じゃがいもと同じように洋風の料理にもよくあいます。

ナッツを加えてパンにはさんでみました

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レシピ「ぬた芋」

味噌は白味噌で甘めに仕上げてもおいしいです

<材料>3~4人分
里芋 400g
白ごま 大さじ1
味噌 大さじ1
みりん 大さじ1/2
(好みで)砂糖 少々

<作り方>
①里芋はよく洗って皮ごと茹でるか、20分ほど蒸して柔らかく火を通す。熱いうちに布巾などで皮を剥く。
②白ごまは軽く炒ってすり鉢で摺り、味噌とみりんを加える。①の里芋の1/3ほどを加えてつぶし、ねっとりするまで混ぜる。残りの里芋を一口大くらいに割りながら加えて和える。

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