【一汁一ぱんのすすめ】酒粕とあさりの味噌汁
一汁一ぱん、味噌汁のすすめ
味噌汁は日本人の心といえる食べもの。朝の一杯の味噌汁は活力を与えてくれますね。このシリーズでは、パン派の方にもおすすめのアレンジ味噌汁をご紹介します。
今回は、冬の味噌汁におすすめの「酒粕」を加えた味噌汁です。冬は粕汁として鍋物に使用することの多い酒粕ですが、味噌汁に少し加えるだけでぐっと味わいが深まります。野菜や魚介、肉など具は何にでもよくあいます。新酒の出まわる季節に入手して、冷凍保存できるので、溶かして砂糖を加えて甘酒にしたり、味噌汁に入れたり、さまざまに楽しむことができます。
アレンジ味噌汁におすすめの「酒粕」
酒粕(さけかす)は、日本酒を絞る際に圧搾した後に残る白色の固形物のことです。酒米を醸造すると重さで25%ほどの酒粕が残り、ペプチド・アミノ酸・ビタミン・酵母などが含まれる栄養豊富な食品として最近見直されてきています。
酒粕を利用した伝統的な食べものとしては、甘酒、漬物、粕汁、酒粕煮などの他、酒種としてまんじゅう作りなどに使うこともあります。他にも、熟成させた酒粕を原料として作られた粕酢は、赤みを帯びていることから赤酢と呼ばれ、江戸前の寿司に使われています。
一番身近な酒粕の食し方は、神社でふるまわれる「甘酒」です。酒粕は日本酒の原料なので少しばかりアルコール分が残っていることもあります。小さいお子さんやアルコールが苦手な人は注意したほうがよいかもしれませんね。
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レシピ「酒粕とあさりの味噌汁」
旬の柔らかいカブとあさりの味噌汁の仕上げに酒粕を溶き入れます。コクがあって温まる味噌汁になります。好みでオリーブオイルやごま油などをひとたらし、香りのハーモニーを楽しむのもよいでしょう。
<材料>2人分
カブ 中1個(葉も茹でておく)
あさり 殻つきで200g
水 360cc
味噌 大さじ1強
酒粕 大さじ1くらい
<作り方>
①カブは6~8等分に、葉があれば別に茹でておく。あさりは1時間ほど塩水につけて砂抜きしておく。
②水からカブとあさりを入れて煮る。カブが柔らかくなってあさりの口が開いたらアクをとり、味噌を溶き入れる。
③仕上げに酒粕を好みの量溶き入れる(アルコールに弱い人は味噌より先に酒粕を加えて少し煮たててからでもよい)。
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