【ぱんと郷土料理と】せんざんき(愛媛)
ぱんと郷土料理と
「どこの生まれですか」そんな問いのむこうに思い浮かぶもの、それは日本各地の食卓。情報網や物流が発達して、各地の食べものを知り、取り寄せることがかんたんにできるようになった今でも、まだまだ知られていない郷土料理があります。その土地ならではの食材を、そこに伝わる知恵と工夫で調理した、懐かしい香りのする料理の数々。ここでは、そんな郷土料理をパンと一緒に味わう旅をしてみましょう。意外な組み合わせとおいしさに出会えるかもしれません。
今回ご紹介するのは「せんざんき」。せんざんきは、鶏料理が盛んな愛媛県今治市周辺の郷土料理です。鶏のいろいろな部位の骨付き肉を使った揚げ物料理で、もともとは野生のキジを揚げ物にしたことが始まりといわれています。 鶏を丸ごと細かく切り分けるため「千斬切(せんざんき)」と呼ぶようになったと言われていますが、北海道にも「ザンギ」という同じような郷土料理があり、いずれも鶏を骨ごとブツ切りにした揚げ物です。
唐揚げと違うのは、骨から出た旨味がつけ汁とともにしみ込み、濃厚な味わいになるところで、お祝いの席や年中行事には必ず食卓に並ぶそうです。調理法は簡単なので家庭で作られる他、地域にはせんざんきの専門店もあり、日常的に愛されている郷土料理です。
あおさチーズパンと揚げ物の相性は抜群
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揚げ物の他、和惣菜がよく合います。
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レシピ「せんざんき」
日本各地に似た郷土料理がありますが、愛媛のせんざんきは鶏のあちこちの部位を骨付きのまま使うのが特徴です。鍋の季節は店頭にも並んでいますね。骨付きの鶏肉がない場合はモモ肉でも代用できます。
<材料>2~3人分
鶏肉(骨付きブツ切り) 300g
酒 小さじ2
醤油 小さじ2
生姜(すりおろし) 少々
にんにく(すりおろし) 少々
コショウ 少々
片栗粉 適量
揚げ油 適量
<作り方>
①鶏肉は一口大の大きさに骨ごと切っておく。
②酒、醤油、生姜、にんにく、コショウを混ぜた中に①を漬け込んで30分ほどおく。
③揚げ油を170℃くらいに熱し、②を片栗粉にまぶして揚げる。
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