【ぱんのおかず】ひじきの梅煮
ぱんのおかず、ひじきの梅煮
油脂や砂糖を控えたシンプルなパンには、実は和のおかずもよくあうのです。このシリーズでは、ごはんと一緒にいただいているようなお惣菜や和の食材でパンをおいしく食べるアレンジ方法をご紹介していきます。
和のおそうざい、と考えるとすぐに思い浮かぶ「ひじきの煮物」。ひじきは縄文時代の貝塚からも発見されているので、かなり古くから食されていたことがわかります。
古代の人はよくこんな黒くてモサモサしたものを食してみたなと感心するのですが、そこはやはり食べものと命についてのアンテナの感度が、現代人とは桁違いに鋭かったのではとも想像されます。
ひじきやわかめは日本人の味覚に合っていたと言うだけでなく、体が海藻を欲していたのだという説もあります。日本の土はカルシウム質が少なく、水や農作物だけでは充分なカルシウムを補給することができません。そこで先人たちは海からの収穫物でカルシウム不足を補ってきました。
英語で海藻は「seaweed」、直訳すると「海の雑草」です。ミネラルや水溶性の食物繊維が豊富な食材ですから、できるだけ毎日の食卓に取り入れたいもの。実はパンにもよくあうのです。
今回は梅干しを調味料代わりにして煮ることで、夏でもさっぱり食べられる、パンにもよくあうひじき煮を作ってみました。一鍋で煮るだけ、とても簡単ですのでぜひ作ってみてください。
ひじきの梅煮でトースト!
ひじきの梅煮の作り方
<材料>
長ひじき(乾燥)20g
ニンジン 20g
ピーマンまたはインゲン 10g
油揚げ 10g(1/4枚くらい)
梅干し 2個
<作り方>
①長ひじきはさっと洗って鍋に入れ、1.5カップ(300cc)の水に10分くらい浸して戻す。
②①にその他の材料を加えて火にかけ、蓋をして煮立ったら弱火にしてひじきが柔らかくなるまで煮る。
③ひじきが柔らかくなったら梅干しをほぐして種を取り出し、煮汁がなくなるまで煮切る。
※梅干しによって塩分が異なるので、ほぐす前に味見をして、ちょうどよかったら梅干しをほぐさずに取り出す。味が薄い場合は最後に塩を足す。
パンにのせて食べるだけでもおいしいですし、チーズをのせるとこどもでも食べやすい味になります。トマトやサラダとあわせてもいいですし、もちろんごはんのおともやお弁当にも。いろいろアレンジをしてみてくださいね!
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